後期のテキストについて

神戸大学の後期のテキストについて書いておきます。

法科大学院での授業は判例学習が多くなってしまうので、教科書として判例集やケースブックが使われることが多いです。

そのため、どのようなものが指定されており、どのように使われるのかを書いておきます。

 

ケースブック刑事訴訟法 第5版

ケースブック刑事訴訟法 第5版

 

 

まず、神戸大学法科大学院の2L後期では憲法の授業が割り振られているのですが、昨年までは、憲法の教科書として、プロセス演習憲法が使われていました。

 

プロセス演習 憲法(第4版)

プロセス演習 憲法(第4版)

 

 今年からは精読憲法判例[人権編]を用いて授業をするようです。

 

精読憲法判例[人権編]

精読憲法判例[人権編]

 

 

でも、授業の進め方は、判例から憲法上の権利の主張方法、判例の述べる憲法上の概念の定義を学ぶので、昨年とは変わらないと思います。

教科書指定されている本は比較的長く判例の文言を引用しているので、憲法上の権利がどのように主張されているかがわかりやすいです。

刑事訴訟法については、有斐閣のケースブック刑事訴訟法が使われます。

 

ケースブック刑事訴訟法 第5版

ケースブック刑事訴訟法 第5版

 

 授業の進め方としては、ケースブックに書かれている問題の答えをケースブックに引用されている判例の中から探しつつ、理論上の説明を加える形式の授業が行われると考えられます。

  • 刑法

刑法は、昨年まではケースブック刑法を使いながら、ケースブック刑法の問題にこたえていき、刑法理論と判例の記載についての理解を深めるというものでした。

 

ケースブック刑法 第3版

ケースブック刑法 第3版

 

 

今年は、判例刑法総論が教科書として指定されているため、判例の構造がメインになると思いますが、実際にどのような授業になるかはわかりません。

 

判例刑法総論 第7版

判例刑法総論 第7版