木山泰嗣著『弁護士が書いた究極の文章術』を読みました

木山泰嗣著『弁護士が書いた究極の文章術』(法学書院)を読みました。

木山泰嗣の文章術、読書術の本も読んだ方がいいと思って、読んでみました。

 

これは、自分の書く文章をより人に伝えやすくするための28個のヒントを与える者です。読者の対象としては、司法試験受験生を対象としているのかとは思いますが、研究者や社会人の人にとっても、参考になる内容になっているのではないかと思われます。

この文章術のヒントとして、例えば、接続詞のパターンを作って使う場面を分けるとか、重要なことは繰り返し書くといったようなことが書かれています。この中で特に自分が気になり、文章に取り入れなければならないと思ったのは、重要なことを繰り返し書くことです。重要なことを繰り返し書くことです(大事なことなので繰り返しました)。

ただし、自分の中で、マネしてはダメだなと思ったのは、論証パターンの部分です。この本では司法試験の論証の流れとして、①問題提起、②反対説の提示、③反対説への批判、④自説の根拠、⑤結論を書くという順序で書かれていると分析しています。しかし、この部分はおそらく近年「悪しき論証パターン」として扱われているもので、これをこの通り真似ていたのではいい答案にはならないのではないかと思われました。(昔はこれでよかったんですかね?)

最近では、①条文や定義などの根拠、②理由付け、③当てはめの三段論法で書けばよいと考えられているのではないでしょうか。