合格体験記(5)司法試験合格までに使った本 民事系
司法試験合格までに使った本の民事系のものを紹介していきます。
参考になれば幸いです。
ホントによく使ったのは、問題集ですので、問題集を解きまくるのがいいのではないでしょうか。
民法に関しては、ロー時代に民法改正が挟まっため、お勧めできる本が少ないです。
ただし、基本書として、民法(全)は参考になりました。
というのも、民法全体の部分について書かれており、定義もきちんと書かれているためです。全体部分や、基本的な部分を押さえるために読んでみるといいのではないでしょうか。
次に参考にしたのは、完全講義民事裁判実務の基礎です。
この本は要件事実に関する本ですが、要件事実の順に答案を書くと書きやすいため、非常に参考になりました。
ただし、全部を網羅的にというものではないので、足りない部分はあります。
大島本の足りない部分については岡口マニュアルか類型別で抑えましょう。
岡口マニュアルについては図書館で借りて読んでましたが、非常に参考になりました。(岡口マニュアル高い・・・)
短答対策としては、判例百選を読みました。短答では、判例百選に書かれているものも出るので参考になります。
網羅的な問題集が欲しいなら、ロープラがおすすめです。
司法試験の論文は過去問でいいとは言われているのですが、過去問だけでは網羅性がないため、ロープラで全体をさらってみるのもいいのではないでしょうか。
今まで出たことのない部分から出されたときに困らないように問題集があると便利かもしれません。
商法
私が使っていた基本書は神田会社法なんですが、わからないときに該当箇所を探すような使い方になっていた記憶しかありません。
基本書を読むより、ロープラ商法を何周もして、基本知識の定着を図るのがいいのではないでしょうか。
そのため、ロープラ商法はこのブログでも取り上げていますし、何度も解きました。
判例を押さえるなら、いくつか使ったので絞るのが難しいのですが、以下に紹介しているのが、私が使った判例集です。
商法判例集はよく使ったのですが、解説が少ないため、授業向きで、スタートアップ会社法は解説部分が詳しくわかりやすいため、自習時に読んでいました。判例百選はその中間といったところでしょうか。
民事訴訟法
条文よりも定義や趣旨が大事と個人的に感じている科目です。
しかし、定義や趣旨が大事な科目なんですが、使いこなせないと話にならないため、ここは問題集の方が重要でした。
まず、使った基本書は長谷部民訴法です。
リークエでもストゥディアでもよかったのですが、リークエを毛嫌いしたことと、ストゥディアの発売時期の問題から、長谷部民訴になってしまいました。
これでも定義はきちっと書かれているので、合格までに使えます。
このブログでも取り上げているのですが、使った問題集はロープラでした。
網羅性もあって参考になります。定義、趣旨が身についたかをこれで確認しましょう。
判例百選は判例の規範を覚えるために参考になりました。そのため、規範部分は特によく読んでいました。判例学習はこれで十分なんじゃないのでしょうか。