『ハーバード流"Noといわせない交渉術"』(知的生きかた文庫)を読みました。

W/ユーリー著斉藤精一郎訳『ハーバード流"Noといわせない交渉術"』(知的生き方文庫)を読みました。

ハーバード流交渉術の続編が気になったため読んでみました。

 

 この本はハーバード流の原則立脚型交渉術に立ったとしても、相手が思い通りに交渉を行ってくれない場合、単にごねてNOといいそうな場合にその状況からどのように突破するかを説いた本です。

 この本では、交渉の障害となる5つの原因について、①交渉における自分の態度、②交渉における相手側のネガティブな感情、③要求へのこだわり、④妥協や協調に対する反発、⑤「交渉=勝負」という思い込みが挙げられています。

 そのうえで、次の五つの段階を踏んでNoといわせないように対処していくことが解かれています。①相手の態度にまともに反応しない、②相手を冷静にさせる、③相手と共通の問題に取り組む、④相手に「交渉成功」と思わせる、⑤「相互協力が最善の策」と思わせるというステップで、交渉を行うとよいとされています。

 このように交渉を進めていくという指針になるのは私にとって非常に参考になりました。