2018-01-01から1年間の記事一覧

『憲法講話』美濃部達吉を読みました

『憲法講話』美濃部達吉を読みました。 この本は、大日本帝国憲法についてのテキストです。ですが、当時憲法というものがどのようにとらえられていたか、行政法というものごどのようにとらえられていたか参考になりますので紹介しておきます。

司法試験予備試験平成29年憲法

財産権についての書きぶりが気になったため、平成29年予備試験憲法の問題を解いてみました。 書きぶりにおかしな点があれば、コメントしていただけると幸いです。 予備試験短答式3か年問題集(法律基本科目)平成27~29年度 作者: 受験新報編集部 出版社/メーカ…

事例演習教材刑法 事例30

今回の問題は、共同正犯に関する問題です。 最高裁平成6年12月6日判決を題材にした問題なのですが、共同正犯の成立範囲を考えるうえで難しい問題を含んでいます。 刑法事例演習教材 第2版 作者: 井田良,佐伯仁志,橋爪隆,安田拓人 出版社/メーカー: 有斐閣 発…

事例演習教材刑法 事例41

今回の答案は、テスト前に、正当防衛の周辺をきちんとかけているか確かめた際に書いた答案を公開します。 本来、自招侵害についてきちんとかけていなければならなかったのですが、不十分なような気がします。 刑法事例演習教材 第2版 作者: 井田良,佐伯仁志,…

事例演習教材刑法 事例35

今回は、実行の着手と中止犯に関する問題です。 自分としては、今回の答案の出来はひどいので、お蔵入りにしようかとも考えたのですが、公開することにしました。 刑法事例演習教材 第2版 作者: 井田良,佐伯仁志,橋爪隆,安田拓人 出版社/メーカー: 有斐閣 発…

国際仲裁についての本の紹介

日経新聞の記事で国際仲裁についてこのような記事が出ていたこと、僕が国際仲裁の授業を受けたことから、国際仲裁について関心を持った方向けに参考となりそうな本を紹介していきます。 Redfern and Hunter on International Arbitration (English Edition) …

刑法事例演習教材 事例33

今回の問題は、放火罪と緊急避難に関する問題です。 僕は、問題の検討に当たって、耐火性建造物については、一区画ごとに判断されるのか、建物全体で判断されるのかという点について検討していませんが、書けるとよかったように思えます。 焼損の意義のとこ…

刑法事例演習教材 事例16

今回の問題は、共犯における正当防衛の成否と、正当防衛の相当性の誤信に関する問題です。 正当防衛状況の誤信も、相当性の問題もどちらも誤想防衛という表現が使われているのですが、混同しないように注意しておきたいです。 刑法事例演習教材 第2版 作者: …

連絡

今週の刑法事例演習教材の僕の答案の更新はありません。 楽しみにしていた方には申し訳ありません。 来週僕が回答する問題は、刑法事例演習教材の事例16を予定しています。 刑法事例演習教材 第2版 作者: 井田良,佐伯仁志,橋爪隆,安田拓人 出版社/メーカー: …

刑法事例演習教材 事例12

今回の問題は、正当防衛と誤想防衛類似の状況とされる例を、組み合わせた事案です。 僕の答案は、独特の書き方になっているとの評価を受けているのですが、なんとか違和感なく読めるような答案にはしていきたいです。 この辺りが独特、変ということでしたら…

事例演習教材刑法 事例4

今回の問題は過失犯です。 過失犯は、結果回避可能性、結果回避義務違反、予見可能性、予見義務違反、信頼の原則、因果関係のそれぞれをどのように位置づけるかによって書きぶりが変わってきますが、このあたりの違いは、よって立つ学説によって決めてほしい…

事例演習教材刑法 事例23

事例演習教材刑法の事例23の解答を上げておきます。 この事例については刑法の性犯罪規定の改正により論点となる部分の書き方が、解説のものと異なっています。 答案を書く際はこの部分について注意を払いつつ書きましょう。 刑法事例演習教材 第2版 作者: …

刑法事例演習教材 事例3

刑法事例演習教材事例3の自分の解答を上げておきます。 この答案は、今のところ不作為の幇助について答案が練られていない気がしているので、その点は、今後の課題にしておきます。 刑法事例演習教材 第2版 作者: 井田良,佐伯仁志,橋爪隆,安田拓人 出版社/メ…

大日方憲法の購入

憲法の授業での基本書として何にしようかまよっていたのですが、記述がしっかりしていて、かつ読みやすい本は何かと悩んでいたのですが、大日方憲法がロー生としては読みやすく、記述が十分にあるのではないかと気づきました。 憲法II-基本権論[第二版] 作者…

リーダーズ英和辞典買いました

神戸ローで開講されるアジア法の授業は英語で行われるらしいので、英和辞典としてリーダーズ英和辞典を買いました リーダーズ英和辞典 <第3版> [並装] 作者: 高橋作太郎,笠原守,東信行 出版社/メーカー: 研究社 発売日: 2012/08/25 メディア: 単行本 購入: 2…

ロープラクティス商法 事例17

今回は、新株予約権の発行の差し止めに関する問題です。 この問題は、企業の買収防衛策とも関係しているので、買収防衛策についての企業の戦略などにも関心のある方はこの辺りから会社法に興味を持ってもらえると嬉しいです。 Law Practice 商法〔第3版〕 作…

刑法事例演習教材 事例8

今回も事例演習教材の僕の答案をこちらにも上げておきます。 神戸ロー生でまだ事例演習教材を手に入れていない人はぜひ購入してください。 あと、前回の答案についてコメントありがとうございます。お叱りの言葉も、お褒めの言葉も有り難く受け止めておきま…

刑法事例演習教材 事例32

要望があったので、刑法事例演習教材 第2版の僕の解答もここに載せておきます。 ツイッターに書いたように、神戸ローでの提出期限の後にブログに上がるようにします。 これまでのロープラの解答よりも突っ込みどころが多くあると思いますが、その際には遠慮…

ロープラクティス商法 事例16

今回は株式の有利発行についての問題です。 この辺りは、株式の額の算定などのややこしい問題はありますが、その点と関連して、学習しておきたいです。 Law Practice 商法〔第3版〕 作者: 黒沼悦郎 出版社/メーカー: 商事法務 発売日: 2017/02/10 メディア: …

浜田寿美男「虚偽自白を読み解く」(岩波新書)を読みました。

虚偽自白を読み解く (岩波新書)を読みました。この本は、有名な冤罪事件の自白調書と、取り調べの際の録音記録から、無実であるにもかかわらず自白した被疑者の心理的状況このような心理状況に至ってしまう心理状況が説明されています。 そのため、以下感想…

ロープラクティス商法 事例15

今回の問題は、会社の自己株取得に関する問題です。 自己株取得については判例が少ないので、これからの議論に期待されます。 Law Practice 商法〔第3版〕 作者: 黒沼悦郎 出版社/メーカー: 商事法務 発売日: 2017/02/10 メディア: 単行本 この商品を含むブ…

ロープラクティス商法 事例14

更新が遅れてしまい申し訳ありません ここ数日イベント続きで遅れてしまいました。 Law Practice 商法〔第3版〕 作者: 黒沼悦郎 出版社/メーカー: 商事法務 発売日: 2017/02/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る

ロープラクティス商法 事例13

司法試験の合格発表がありましたね、司法試験に合格した方はおめでとうございます。 わたしは、先輩方のように合格するために勉強しなければいけませんね。 Law Practice 商法〔第3版〕 作者: 黒沼悦郎 出版社/メーカー: 商事法務 発売日: 2017/02/10 メディ…

ロープラクティス商法 事例12

今回は名義書き換えの未了に関する問題です。 自分としては、あまりこれまで触れたことのない問題だったため、適切に回答できるか怪しいため、復習しておきます。 不適切な答案であることなどはコメントにお願いします。 Law Practice 商法〔第3版〕 作者: …

ロープラクティス商法 事例11

今回は、利益供与に関する問題です。平成30年度司法試験に出た内容であるとされているので、わたしもきちんと押さえておきたいと考えています。 Law Practice 商法〔第3版〕 作者: 黒沼悦郎 出版社/メーカー: 商事法務 発売日: 2017/02/10 メディア: 単行本…

ロープラクティス商法 事例10

今回の内容は、株主平等原則に関するものです。 株主平等原則に関する最近の判例として会社法109条2項に関する判例が、平成29年度重要判例解説 (ジュリスト臨時増刊)に書かれていますので、興味があれば読んでみてください。 Law Practice 商法〔第3版〕 作…

ロープラクティス商法 事例⑨

この問題は、授業で関連した内容の話があったので注意の部分で書いておきます。 あと、このわたしの解説については、不十分な点があるため、私でも不十分な点を補わなければならないと考えています。 Law Practice 商法〔第3版〕 作者: 黒沼悦郎 出版社/メー…

ロープラクティス商法 事例⑧

今回の問題は種類株式に関する問題ですが、この問題は判例もないため、解説を参考にしながら、書いてみました。 Law Practice 商法〔第3版〕 作者: 黒沼悦郎 出版社/メーカー: 商事法務 発売日: 2017/02/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る

後期のテキストについて

神戸大学の後期のテキストについて書いておきます。 法科大学院での授業は判例学習が多くなってしまうので、教科書として判例集やケースブックが使われることが多いです。 そのため、どのようなものが指定されており、どのように使われるのかを書いておきま…

ロープラクティス商法 事例⑦

何とか間に合ったため、投稿しておきます。 Law Practice 商法〔第3版〕 作者: 黒沼悦郎 出版社/メーカー: 商事法務 発売日: 2017/02/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る