ホームレス―ニューヨークと寝た男―

映画を見に行ってきました。

見た映画は、「ホームレス―ニューヨークと寝た男―」です。

 

映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』オフィシャルハンドブック

映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』オフィシャルハンドブック

 

 

この作品はマーク・レイというファッションフォトグラファーとして働いているものの、ホームレスをしている人物を負ったドキュメンタリー映画的な作品で、パンフレットによれば、「世界一スタイリッシュなホームレス」の話でした。

 

 この作品について、パンフレットによれば、「世界一スタイリッシュ」、「ミニマリスト」、「自由を得た人」のもじがおどっているのですが、映画を見て、このイメージから裏切られました。映画が始まるまでは、好きでホームレスになっている風変わりな超有名フォトグラファーの話かと思ったのですが、そうではなく、ホームレスになったのも好きでそうしているわけではなく、フォトグラファーとしてかなり売れているというわけでもありませんでした。

 彼の生活は月1200ドルで生活するものであり、月100ドルの健康保険料の支払いができるか怪しいもギリギリの生活であり、しかも、朝6時起床、朝2時就寝とかなりハードなスケジュールで仕事もしなければならないといった状態です。これは、ニューヨークで家を借りる(2200ドルかかる)こと、恋人を作ること等はできない状態です。しかし、一方彼が苦痛を感じ、絶望の淵に立たされているかというわけでもなく、友人と遊んだり、家族と会ったりなどして十分に楽しんでいる感じでした。

 そのため、彼のように貧しくても豊かに過ごせるのはたくましく、あこがれると思うところもある一方、仕事をしながら生きることというのは大変だとも改めて考えさせられました。いまの日本でも、最低賃金で生活するとなると、彼と同様の生活は避けられないのではないでしょうか。

ところで、インターネットで「マーク・レイ」と検索をかけると彼の来日インタビューが出てきます。そこにも彼のこの映画に対する思いを語る記事などがあるので、そちらも興味があればぜひ読んでみてください。

 

映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』オフィシャルハンドブック

映画『ホームレス ニューヨークと寝た男』オフィシャルハンドブック