環境法まとめメモ(1)
環境法のメモを置いておきます。環境法(第2版) 有斐閣ストゥディアを読みながら書いています。
気になる方は是非読んでみましょう。環境法の諸学者にも読みやすく、おすすめです。
環境法とは何か
環境法とは、「環境の質を維持・回復する法」とされる。つまり、環境を保護するための法律の集まりのことを指す。
環境には、宇宙環境、地球環境、生活環境、自然環境が含まれ、環境法は宇宙環境以外を扱っていると考えたほうが良い。
保護については、法律で目標が定められ、その目標に向けて保護されている。そのため、どのくらい保護されなければならないのかは重要な問題である。
法については、「環境法」という法律はない。しかし、個別法の集まりが環境法を形成している。この個別法に含まれるのは、土壌汚染対策法、水質汚濁防止法、大気汚染防止法、廃棄物処理法などである。他にも、条約によって環境保護が図られていることもある。
この法律の目標を実現するために、法律的観点からだけでなく、法政策的な観点や、ミクロ経済学的な観点からも議論がされる。さらに、立法論にもかかわることや、法律による環境保護の実現は、国会等の合意が必要なため、合意の形成というものもかかわる。
環境法はだれによって実施されるのか?
行政によって、規制の実施などによる法律の実施が行われる。
裁判所によって、違法適法の判断が行われる。それだけでなく、民事訴訟、刑事訴訟、行政訴訟を行い、法を解釈し、法の実現が図られる。
また、環境法においては裁判所だけでなく、公害等調停委員会などのADR機関が法律の解釈を実施することでも法の実現が図られている。