六法の種類を紹介
前回の更新からかなり間隔があいてしまいました。
この間に期末試験や帰省があり、更新できていませんでした。
さて、今回は平成30年度版の六法が発売される頃になってきたので、六法(法令集)について書いていきます。おそらく、六法といえば六法全書を思い浮かべると思いますが、それよりも安く、コンパクトで法律を学習できる六法(法令集)というものも存在します。法律を知りたいときにはこれらの六法を手に入れるのが良いのではないかと思います。
まず、『ポケット六法』(有斐閣)、『デイリー六法』(三省堂)という一般的な国語辞典サイズの六法というものがあります。これらの六法には憲法、民法、刑法、商法、民事訴訟法、刑事訴訟法(これらは、「六法」と呼ばれる法律です)に加えて、戸籍法、破産法、労働基準法、著作権法など、法律の学習において基本となる法律の法文が収録されています。そのため、法学部に通う学生にとって欠かせない本となっていますし、安価で手に入るため、一般の法律に関与する職業に従事する方も持っているのではないかと考えられます。
次に、『判例六法』(有斐閣)と呼ばれる国語辞典を少し厚くしたくらいのサイズの六法があります。この六法は上記の『ポケット六法』、『デイリー六法』の法令文に加え、法令の解釈の参考となる判例の文言が抜粋して書かれています。そのため、判例(裁判所の判決例、この判決例に法令の解釈やそのように解釈する理由などが書かれています)を用いて学習する学生にとっては、裁判所の判例を原文や、判例集と呼ばれる本を参照することなく判例を参照できるため、重宝されています。
最後に、『六法全書』(有斐閣)についてですが、この六法に判例は書かれていませんが、非常に多くの法令を収録した六法で、学生はあまり使わず、弁護士の方などが主に用いています。そのため、日常において法律を参照したいというときにはあまり便利ではありません。しかし、日ごろ多くの法律を扱う弁護士や社会人の方には多くの法律が収録されているので、よく使われる法令集となっているのではないでしょうか。
このように、六法には種類がありますので、目的に応じて購入するのがよく、法律を身近に知ることができるようになるのではないでしょうか。