『競馬の世界史』(中公新書)を読みました

競馬の世界史 - サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで (中公新書)』を読みました。

 

 

 この本は競馬という競技が生まれ、サラブレッドという品種が生まれ、2014年くらいまでの競馬の歴史をまとめた本です。

日本の競馬の歴史についてはウマ娘の影響もあって、多少は知られているのですが、サラブレッドの起源はどんな馬かとか、海外の競馬にも強い馬はまだいたんじゃないかというところから興味をもってこの本を読んでみました。

バイアリータークダーレーアラビアン、ゴドルフアラビアンを始祖として、足の速い馬としてのサラブレッドは18世紀に誕生したため、サラブレッドの歴史というものは割と新しいものというのは興味深く、さらに、海外にはエクリプスをはじめとして、海外の三冠馬になった非常に強い馬が居るといった点は非常に興味深かったです。

また、競馬という競技のルールがどのように作られていったのかという点は法学的にはルールメイキングに似た部分があるのではないかと考えさせられました。例えば、ハンデ競走の成立の際にどのようにしてルールを作っていったかというと、ハンデ競走というレース形態が成立する際最初はどのようにすれば競馬という競技にハンデをつけられるのか、というハンデ作成の技術を身に着けることから始まり、過剰なハンデがつけられて八百長が行われないようにするために公正な人物にハンデを決定させ、現在の馬齢重量制が設けられるに至ったというように公正な競馬という目的に向かって試行錯誤していました。

そのため、私はこの本から単にサラブレッドがどのように誕生したかということだけでなく、どの様にルールが作られ受け入れられるかということも学ぶことができたと思います。