小説・司法修習生を知り合いからおすすめされたため、読んでみました。
この著者霧山昴という方は現役の弁護士のようです。
この本は小説の形式で司法修習生がどのように法律実務を学んでいるか、どの様な生活を送っているか、どの様な恋愛をしているのかということが記されています。
この本の舞台となったのは、著者霧山昴の体験した時代の司法修習であると考えられますので、青法協問題であったり、学生運動であったりというものが出てきます。そのため、今の時代の司法修習の実態と合わない部分があったりします。
さらに、著者の司法修習時代に考えたことが多かったのか、やや検察官について批判的に書かれているようです。
ただ、女性修習生の任官(裁判官になること)について障害があったということなどは私も知らず、そのようなことについて考えさせられるなど学べる点も多かったです。
司法修習の実態を知るうえで参考になったので司法試験を受験した方は読んでみることをお勧めします。
また、著者は小説 司法試験――合格にたどりついた日々も書いているので、こちらも読んでみたいと思います。