司法試験科目での弱点発見の方法について書いていきます。
自分が取った方法をいくつか紹介していきます。
成績票をよく見る
今年の司法試験で不合格となった人はぜひともこの方法を活用してほしいのですが、成績票をよく見ることが弱点発見のための重要武器となります。
例えば、私の場合、おととしの成績は
憲法:D 行政法:B 民法:B 商法:C 民事訴訟法:D 刑法:B 刑事訴訟法:A
で、昨年の成績は、
憲法:B 行政法:C 民法:B 商法:C 民事訴訟法:D 刑法:A 刑事訴訟法:D
このように見ると商法、民事訴訟法に関して二年連続でBを取れていないため、この2科目が明らかに弱いことがよくわかります。
そのため、私はこの2科目の敗因分析を特にやることになりました。
もし、1年分で弱点分析を行う場合、B以下となったところの敗因分析を重視すればよいと思います。今年の場合最低評価はDですので、Dを取った部分については特に敗因分析を行う必要があります。
再現答案を作る
再現答案は面倒かもしれませんが、作ってください、
再現答案は、現場で作った構成用紙を見ながら「どんな規範を書いたか」「どんな結論にしたか」「どんな事実を引用したか」に目配せしながら書いてみると弱点発見につながります。
そして、再現答案と司法試験の出題の趣旨を見比べながらどこで点数を落としたか発見しましょう。「規範が正確じゃなかった」「問われたことにこたえていなかった」「事実の引用が足りなかった」などの弱点が見つかるはずです。
あと、再現答案は盛ると弱点発見の目的が達成されないので、盛るのはやめましょう。スズカさんのおっぱいと同じです。
「構成用紙がない」「司法試験の記憶はございません」という方は再現答案でなくとも再び解きましょう。それでも、弱点発見には十分に効果を発揮します。
答練やローの試験を活用する
予備校の答練や、ローの期末試験も弱点発見に役立ちます。
答案に対して様々な問題点を書いてくれるため、その問題点を発見しましょう。
予備校や教授に見てもらわなくとも友達に見てもらうだけでも弱点発見には有効です。「この一文主語と述語がつながってなくね?」とか「自分ならこんな結論にしないけどなあ…」みたいなアドバイスで、文章の弱点や解答の筋の読み間違いに気づくことがあります。
何を間違ったか反省メモを残す
受験した司法試験や解いた司法試験の過去問などの間違えたところ、弱点は反省メモに残しましょう。
間違えたところ、弱点をノートや手帳などにまとめると、何度も間違える箇所が浮かび上がってきます。
例えば、「訴因変更の要否の正確な規範を書けていない」というのが別のページにも書かれていたら要注意です。訴因変更の要否の規範を覚えていないことが大問題です。
また、司法試験の過去問を何度か解きなおした際に作ったメモが残っている場合、もう一度読み直してみて同じところを間違えているかを調べるということも効果的な弱点発見につながります。
同じところは2度と間違えないようにするのがベストです。