木山泰嗣著『もっと論理的な文章を書く』を読みました

木山泰嗣著『もっと論理的な文章を書く』(実務教育出版)を読みました。

以前紹介した『弁護士が書いた究極の文章術』の同じ著者が書いた本ですが、もう少し文章術について学んでみるため読んでみました。

 この本は論理的な文章とは「ものごとがきちんと整理され、検討すべき問題が一つ一つ順序建てられたうえで、明快に、かつ、矛盾なく記された文章」と定義したうえで、論理的な文章を書く技術、具体的な方法を説明したものです。

 論理的な文章を書く方法として、まず、どの様な流れで結論にもっていくか、結論をどうするかという骨組みを決め、その結論にもっていく根拠、例えば統計を用いて説明する際にどのように肉付けをして説明するかということなどが説明されています。

 「接続詞を規則的に並べる」など『弁護士が書いた究極の文章術』でも説明されていることが書かれているため、目新しいものが少なかったのですが、「二項対立で書く」など『弁護士が書いた究極の文章術』で説明されていないこともあり、その技術を身に着けるうえで、参考になりました。

 また、この本は、網線部分で具体的にどのような文章が二項対立で書かれたもので、どうして読みやすいのか可説明されており、実際に文章を書く読者にとって読みやすく、参考にしやすい内容となっていると考えられます。

 このように、文章術がまとまっているため、文章を書く仕事をしている人や、大学生だけでなく、中高生にも読みやすい内容になっているのではないかと思いました。